ほんとの気持ち

俺は、教室の窓が開いていないかチェックをするために1年のクラスを見回っていた。

自分の教室につくとそこには、窓側の席で眠っている1人の生徒―‥

俺は一瞬息を呑んだ。

それは、あまりにも美しく誰が見てもきっと見とれていただろう。

俺は吸い寄せられるように木本に近寄った。そして、木本の前の席に腰を落としじっと木本の顔を見つめた。

見ているととても落ち着く。
まるでずっと前から知っているかのように、そんな気持ちになれた。

髪を撫でていると木本が目を覚ました。

素早く手をどかし普通に接するようにできるだけ落ち着きながら話しかけた。

「意外に起きるの早かったな♪」

木本は、少し恥ずかしそうに理由を説明していた。

その姿があまりにも愛しく感じ知らず知らずのうちにまた髪を撫でていた。

その時木本と目があった。

不思議な感覚―‥
今まで感じたことのない安らぎと幸せが俺を包みこんでいた。

ふっと我に帰り恥ずかしくなって、赤い顔を見られないように顔を反らしながら話しかけた。

冗談でも先生も一緒にする??

と言ってくれた言葉が嬉しくてついつい約束をしてしまった。

俺的には、嬉しいけどなッ♪♪笑