Love Story's+α
「お疲れ様」
シャンプーが終り、私の涙も止まってた。
ブローをしてもらって…
鏡の中には、ショートカットの私がいた。
「如何ですか?」
後ろ姿も見せてもらい
「ありがとうございます」
鏡越しにじぃっと見られ
小さな声で
「涙の跡がついてるよ」
「……」
キッと睨む。
「サービスね」
私に笑いかけ
メイクを薄くしてくれる。
――
―
鏡の中には、少し綺麗になった私がいた。
「笑って…笑ってる方が似合ってるよ」
……ッ
「あ、ありがとうございました」
逃げるように店を出た。