Love Story's+α
紅茶を飲み終りまた縫い物を。
「そんなに根を詰めたら肩が凝るよ」
「ありがとう。でも大丈夫。早くしないと夏が過ぎたら困るもの」
「そうかい。でも無理はするな」
「心配性なんだから。って…何をしてるの?」
「針に糸を通してるんだけど…針穴って小さいな」
「老眼なんだから無理ですよ」
「そうだな。だがお前だって眼鏡を掛けてるじゃないか」
「フフフ…縫い物ばかりしてるから目が悪くなって…確かに針穴は小さいから見にくいわね。でも勘でいけるのよ」
「そんなもんか」
何とか糸を通し
「出来たよ」
「ありがとう。早く下に行って下さいな。お母さんに叱られるわよ」
「はいはい」