Love Story's+α
明日。全てが終る。
何も知らずに微笑んでいられるのは今だけ。
明日からは花嫁と言う名の私の奴隷。
この時を何十年待っただろう。
恨むならお前の母親を祖父母を一族を恨め。
そう、かつて私とお前の母は終生を誓いあった仲
なのに、彼女の家はこの地の名家として誇り高い一族で私は貧しく。
当然許されるはずもなく、あろうことか私を無実の罪で牢獄に送り親は村八分にされ死んだ。
出てきた時にはもう彼女は嫁に行っていて。
「馬鹿か、犯罪者を待ち続けるような奴はおらん」と。
捕まった時、すがり付いて「待ってるから」
その言葉を信じて何回四季は巡ったのか。
私の何かが崩れた。
残されたのは『復讐』だけ