Love Story's+α
「だけど向日葵って色んな種類があるよね。同じ黄色でも微妙に違う」
「そうですね。向日葵お好きなんですか?」
「好きっていうか向日葵が咲いたら夏だなって。誰が教える訳でもないのに一斉に太陽に向かって咲いている。まるで太陽に挑戦してるみたいに」
「太陽に挑戦ですか?そんな風に考えたことないなぁ…私は」
「うん?」
「私は向日葵が太陽に恋して一生懸命近づこうと頑張ってるように」
「……」
「フフフ…乙女チックですね」
「いや、その考え方の方がいいよ。やっぱり男と女の感じ方は違うね」
「だから、男と女の存在価値が有るのかも知れませんね」
「そうだね」
気づくと出口に―