Love Story's+α
「何かお腹が空いたな。染雪さん、お団子食べに行きましょう」
「フフフ…」
「うん?何が可笑しいんですか?」
「いえ、沖田はんはお団子がお好きどすなぁ。何や子供みたい」
「あっ、酷いな。これでも貴女より年上ですよ。貴女にはお団子が似合うから」
「へぇ~うちはお団子どすか?どうせうちは真ん丸どす」
「ハハハ…ごめんごめん。貴女は団子じゃないですよ。貴女は」
「うちは…なんどす?」
「貴女は桔梗の花のような人だ」
「桔梗?」
「華やかな所に身を置いてるのに…白粉を落としている時の貴女はいつも穏やかにひっそりと私の傍にいてくれる」
「お、沖田はん」
「貴女は私にとって桔梗の花のような人ですよ」
「……」
「ハハハ…照れますね」
「おおきに…うち、嬉しおす」
「また泣いてますね。私は貴女を泣かせてばかりだ」
「違います。これは嬉しいて泣いてるんどす」
「嬉し泣きですか。それならよかった。さっ、行きましょう、団子が待ってますよ」
「へぇ、沖田はん、待っとおくれやす」
「染雪さん、早く早く」