Love Story's+α
束の間の安らぎ
それから暫く後に沖田はんは京の街を離れはった。
最期のお別れもせんと…
そやけど沖田はん、うちは忘れしまへんえ。
沖田総司という男が、青白い命の炎を燃やして生き抜かはったことを…
これから うちがどんだけ生きようとも、うちの心は沖田はん、あんさんのもんどす。
一緒に過ごした時間は短かったけど…うちには一生で一番幸せな時やった。
この世で結ばれへんかっても、あの世では絶対結ばれまひょな。
待ってておくれやす。
うち…しわくちゃのお婆ちゃんになってるかも分かりまへんけど…笑わんといておくれやす。
なっ、沖田はん。
そっちでまた、お団子を食べまひょな。
*終*