Love Story's+α
手を休めて
「綺麗やね」
「ん?」
「このトマト」
「自然の恵みやな」
天然の美。
化粧してどんなに美しく装っても負けるな、やっぱり。
「お前も一緒や」
「えっ?」
トマトをもぎながらボソッと
「今のお前、太陽に負けへんくらい輝いてる。コイツ等と一緒や。なんでもナチュラルが一番。今のお前…眩しいわ」
顔を見ると、トマトも負けるくらいに真っ赤になった貴方が
「お前、何照れてんねん。コイツより赤いぞ」
そのコイツを一口かじり
「美味い。お前と同じくらいに」
な、何?その臭い台詞
トマトも逃げ出すくらいに二人してまた真っ赤に