Love Story's+α



あの手紙さえ見なければ。


まさか貴方があの女となんて夢にも思わなかった。


あの女は貴方の部下で、家にも遊びに来てた。


「奥様、奥様」って懐いてくれて。


私も妹のように思っていたのに…まさか


あの笑顔の裏で、貴方と二人私を嘲笑っていたのね。


あの手紙には


『☆☆ホテルで。待ってます。忘れないで下さい』


貴方も馬鹿よね。


そんな手紙を内ポケットに入れたままにしてるなんて。


私が貴方を疑うなんて全くないと自惚れていたのね。


だけど私は何処かで嘘だって…


何かの間違い、冗談だと思い込もうとしていた。


なんてお目出度い女でしょう。



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