Love Story's+α
ハァハァハァ…
「大丈夫か?」
「……」
「フッ」
「な、何よ、いきなりなんだから」
「驚かすつもりだったから…成功だろ?」
「出掛けてたらどうすんのよ」
「考えてなかった」
「馬鹿なんだから」
「ハハハ…泣いてんのか?」
「泣いてないよ。走って来たから汗だよ」
「下手な言い訳」
唇で涙を拭き取って
「しょっぱくないから…涙だな」
「もう!」
彼の胸に顔を埋め
「持ってきたか?」
「……」
さっき届いた箱を差し出す。
届いた荷物は小箱とメッセージカード
カードには
『いつもの公園で来るまで待ってるから』
時間も書いてないんだもん。
「宅配便、時間指定にしたから届いたらすぐ来ると思ったんだ」
ニヤッと。
悔しいけどかっこいいな。
「バイトは?」
「……」
「もしかして…うそ?」
「嘘じゃない。ただ午前中で終わり」
ばつが悪いのか悪戯が見つかった子どものような顔をしてる。
「フフッ 本当に馬鹿なんだから」
「フッ」
私の手から箱を取り上げ開ける。