Love Story's+α



「だってあの時に薫子(カオルコ)に惚れたから」

「えっ?」

橋の真ん中で足を止め駆一郎の顔を見る。

「あの時から決めてたんだ。俺の彼女は薫子だけだって」

「……」

「でも中学になったら何だか恥ずかしくて…お前も俺を避けてたようだし」

「駆一郎」

「俺、結構落ち込んでた。嫌われてんのかなって。でもたまに目が合うとお前… 顔が赤くなってたから。自惚れじゃないけど意識されてんだって思って待とうっ て」

「……」




< 235 / 298 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop