Love Story's+α
「ちょうどいい機会だから今言う」
『言う』って…
「俺と付き合って。いや、俺と付き合え」
「な、何なの、その上から目線は」
ニヤリと笑い
「お前が付き合うのが嫌だって言うなら」
「キ、キャァ~ち、ちょっと何をすんのよ。 や、止めてったら」
いきなり橋を揺らし出した。
雨が降って足元が滑るのに揺らされるのはいくら慣れてる私でも怖い。
それに駆一郎が離れたから雨が降り注ぐ。
「付き合うって言えよ」
「お願いだから」
「諦めて観念しろ」
「分かった。分かったから」
「ん」
やっと揺らすのを止めて私を引き寄せ
「約束したからな」
「駆一郎の馬鹿」
「馬鹿じゃなくて頭がいいの。作戦勝ち」
作戦勝ちって
「今まで待ったんだ。これくらいは許せ」
「駆一郎」
こうして私達は付き合い出した。
そして…二人ともそのまま町の大学へ進学して