Love Story's+α



「此処からは叔父さんお願いします」

「シン君 ありがとう」

シンに代わって私の手を取ってくれたのは…

「お父さん」

「乃亜 おめでとう」

デビュー一周年記念ライヴなのでメンバ ーの家族も私の家族も来ていた。

「お父さん知ってたの?」

「あぁ。ヒロ君から連絡を受けてな。絶対にお前には内緒にって」

「お父さん」

「ほら泣くな。折角綺麗にしてもらったのに」

「お父さんったら」

「お前が泣くと母さんも泣くぞ」

「お母さん」

目を向けるとお母さんのが優しく微笑んで私に頷いてくれた。

「さ、行くぞ」

お父さんと腕を組んでステージ中央へ

そこにはスーツに着替えたヒロが

「ヒロ君、確かに渡したよ」

「ありがとうございます」

お父さんからヒロへ


< 264 / 298 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop