Love Story's+α



「ようそんだけ食べられるな」


「ほっとけ。俺が食わな誰が食う。お前は酒飲んでるだけやん」


「飲んでへん。おつまみ食べてるだけや」


そう、私は甘いケーキよりお酒の方がいい。


それに引き替えコイツはお酒は全く駄目でケーキに目がない。


こんな二人が結婚して二年が過ぎた。


相反してる味覚の好みにも


「二人足したらちょうど一人前や」


だって。


フフフ…確かにね。


「なぁ」


「うん?」


「私とあんたの子供はどっちに似るんかな?それとも両刀やろか?」


「へっ?」


「来年のクリスマスには分かるかな?あ、そやけど赤ちゃんはクリスマスでもミルクだけなや」


「えっ?も、もしかして…」


来年のケーキ、私も食べてみようかな。


子供とパパだけ美味しそうに食べて私だけ仲間外れは嫌やもん。





*END*






【「クリスマスケーキ」のお題で400文字の作品です】



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