Love Story's+α
それから戦争は終わり廃虚となった日本も徐々に復興し、私もまた舞妓に戻り。
戦地に行っていた兵隊さんも復員してきた。
なのに…貴方は帰って来ない。
置屋の女将さんから襟替えの話をされてものらりくらり逃げてたけどいつまでも舞妓はしていられない。
襟替えをして芸妓にならないと。
でもそれは旦那を持つこと。
私には貴方がいるのに。
他の男の物にはなりたくないしなれない。
女将さんは
「酷いことを言うけどまだ帰ってきやはらへんのは戦死したはるんやで」
頭には過っているけど認めたくない。
そして今…私の意思などお構いなしに旦那の話が進む。