Love Story's+α



カランカラン



玄関に行くと雪まみれの男性が


「そこは寒いから早く暖炉の前に」


ガタガタ震えている男性を暖炉の間に案内してタオルとポタージュを


「温まりますからどうぞ」


濡れた顔や髪を拭き一気に飲む。


青白かった頬がほんのり赤く。


「いきなりですみません。ツーリングしてたんですが急に吹雪いて立ち往生して。灯りが見えたので」


「たまにいらっしゃいますよ。遠慮なさらず。客間は寒いのでよければここでお休み下さい」


「ありがとう」


毛布を渡して


「灯りは消しておきますね。おやすみなさい」




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