Love Story's+α



「ねぇねぇ」


「うん?」


「チケットあるんだけど、一緒に見に行こう」


有無を言わさず、俺の腕を捕らえ劇場に連れて行く。


はぁ~


これも毎度のことだ。


必ずお供させられる。


もちろん、俺の見る分は俺持ちだ。


その上、飯代まで


当然、俺の奢りだ。


「悪いよ、私も払う」


と、しおらしく言われると


こっちも惚れた弱みで


「いいって」


カッコつける。


馬鹿だ。


だけど


「ありがとう」


って笑顔見せられたら、


まっいいかと思ってしまう。


ある意味、これもデートだとポジティブに考えてる自分がいる。


つくづく…男は馬鹿な生き物だ。



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