Love Story's+α



ハッ!


止まってた思考回路が動き出した。


「お、お前」


「?どうしたの」


「俺、お前のこ、恋人?」


「今頃、何言ってんの?」


へっ?


い、いつから…そういうことになってんの?


俺…夢見てんのか。


そんな俺の顔を見て


「恋人じゃないのかなぁ。私の勘違い? 私の事…嫌いかなぁ」


うなだれた。


慌てて


「ち、違う。嫌いじゃない。す、好きだ。大好きです」


なんか…どさくさまぎれに告ってしまった。


コイツはニコッと笑い


「じゃあ、慰めてよ」


「あ、あぁ」


でも疑問が…


「あのなぁ 聞いてもいいか?」


「何?」


「俺ら…いつから恋人?」


恋人になった記憶がない。


いや、付き合ってんのか、俺ら?


「◇◇さんを初めて一緒に見に行った時」


へっ?


初めて一緒に見に行ったって…


だいぶ前だぞ。


「私、言ってたじゃん」


「……」


「好きな人と好きな人を見に行きたいって」


………


……





そういえば…


そんな事、言ってたような…


何たって◇◇はライバルだから、話しも右から左に流してた。


「……」


いや、ちょっと待て!



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