あんたとあたし
席は自由だったのであたしは窓側の1番後ろ。その前に麻矢が座った。



朝のHRのチャイムが鳴りワッキーが来た。



「俺が今年お前らの担任の脇田だ。よろしくな!!」



そういってワッキーは自分の自己紹介をしていろいろと語り出した。



あたしはつまらなかったので外の景色をぼーっと眺めていた。



「ワッキー!ワッキーの話しとかもういいから早く転入生紹介してや♪」



みんなもいい加減飽きたのかヒマそうにしている。


ワッキーお気の毒に…。
あたしは先生に同情してあげた。



「何〜!?先生の話しは最後まで聞かんか!!森田!!」



ワッキーと森田くんの漫才らしき会話をみんな笑いながら見ていた。
そしてようやく…



「…まあいい!
じゃあ次に転入生を紹介するぞ。渡辺!!入っていいぞ!!」



ガラッ!



ドアが開きみんな一斉に注目していた。



そんな中でもあたしはまだ外を眺めていた。



まさか転入生があいつだなんて知りもせず…。



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