狼さんとの付き合い方
「あ、そうだ」


急に、晋夜が声を荒げる。


「どうしたの?」


「いや、教室に忘れモンしちゃって…おい海牙、取りに行け」


「ハァ?んで俺がんな事を…」


「それないと明日宿題写してやりないんだけど…お前はここでも駄々をこねる気か…」


「はい!すいませんでした!!行きます、今すぐ!」


何て関係だ…
晋夜のオーラが怖い。


パタパタと海牙の走っていく音が聞こえる。
その音が聞こえなくなると、晋夜が唐突にニヤッと笑った。


「晋夜?どうしたの…?」




「いや?これで二人きりになれたなって」








< 113 / 188 >

この作品をシェア

pagetop