狼さんとの付き合い方
…いつもとは違う帰り道。
横には瑠樹がいる。



一緒歩くだけで、こんなにも景色が変わるなんて…



「俺さ、」


「ん?」


「絶対永遠に片思いだと思ってた」



私は足を止める。


「…本当?」


「まぁ」


まぁって…


「私が告白聞いてなかったならずっとそうだったんだね」


「…そうか、お前あれ聞いてたのかぁ…」


「何よ今更」


「…よくよく考えるとめっちゃハズいな」


瑠樹は笑う。

私も笑った。





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