狼さんとの付き合い方
「え゛ぇぇぇ!?またかよぉ!」



由眞君の悲鳴のような、でも嬉しそうな声が聞こえる。



「兄さんったら、全く…」



晋夜の呆れる様な声も聞こえる。



けれど、今の私にはそれらがひっっじょーに遠く感じていた…



「あれ?茜ちゃんどうかした?気分悪い?」


悪い。
凄く悪い。



…私の弱点。
嫌いな食べ物もないし、脇腹のくすぐりだって弱くないのに、




お化け屋敷だけは究極に弱いのだ…




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