狼さんとの付き合い方
「…はい?」


「君を、瑠樹から、盗ろうと、思います」



いやゆっくり言えって訳じゃないし!

でも、これではっきりと聞こえた。



先生は―…




「私、瑠樹と付き合ってるのに…?」


「ええ」


真っ暗で良く見えない。

けど、先生がまっすぐ私を見ているのが分かる。


…後ろの方から、瑠樹達の騒ぐ声が聞こえた。



「行きますか……



 俺は君は思ってる程大人しくはないですよ?」





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