狼さんとの付き合い方
「昔から瑠樹の女癖は悪すぎるよね」


「お前の方が悪いだろ、海牙」


さっきまでずっと雑誌を読んでいた「海牙」さんが言う。




…何なんだこれ…。


一通り見渡すと、やっぱり部屋は男気で溢れていた。



「…えっと、でも本当に助けてくれて有難う御座いました」


変な目にあってるけど、助かったのはこいつのおかげだし、まだお世話になろうとしてる。


お礼は言わなきゃ…



「…まぁな」


瑠樹さんが髪を掻き揚げながら言う。
その所為で、瑠樹さんの染めてるであろう銀の髪がさらっと揺れた。


銀髪で似合う人とか、初めて見たし。





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