狼さんとの付き合い方
その時、ブゥンッと言う車の音が聞こえた。



「おーい、来てやったぞー?」


「あ、兄さんこいつー、この女の子」


私は晋夜さんに誘導され玄関の方へと向かう。


「この人、貴方のお兄さん…?」


「そう。あと晋夜でいいよ」


晋夜さん…じゃなくて晋夜はお兄さんへと私を突き出す。

突き出すな!


…じゃない、


「有難う…」


「いいよいいよ、もう迷っちゃダメだよ?」





< 33 / 188 >

この作品をシェア

pagetop