狼さんとの付き合い方
入学式が始まった。



早く終わってほしい。

瑠樹は何度も欠伸を噛み殺してる。



「新入生代表―…」


もういらないでしょそんなの、と思った瞬間だった。


「木原、晋夜」





…んっ!?

私はバッと顔を上げる。

そこには、あの紳士な晋夜が立っていた。





< 61 / 188 >

この作品をシェア

pagetop