狼さんとの付き合い方
「…実は?」


「あっ、由眞!由眞じゃん、どうかした?」


不意に後ろから声がした。


見ると、海牙がのしのしと歩いてくる。



「あー、海牙もやっと気付いたかぁ…ねぇ、瑠樹呼べない?」


「あいつ寝てるよ?起こすとキレるからヤメといた方がいいって」


「またかよ…」



私は二人のやりとりをマジマジと見た。

由眞…ゆまって言うんだ…



「…ねぇ二人、晋夜知らない?」

…晋夜?

あの、眼鏡紳士?





 
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