図書室で・・・
襲った奴らはある人に依頼されてのことだという。
私と同じ学校の先輩で、山下先輩と付き合ってることを妬んでいた女子たちの仕業だった。
病院で目が覚めた私は、妊娠の可能性もなく、痣や切り傷が体に残っている程度だった。
でも、この時私は記憶障害があった。
部分健忘(ぶぶんけんぼう)・・・・・・―――――。
記憶の中で思い出せるものと思い出せないものが混在していることを部分健忘といって、特定の出来事や人物の一部が欠落している症状。
トラウマになるような強烈な経験した場合、(つまり私の場合ではレイプされたことを)
恐怖や痛み絶望などから自分が壊れないように記憶を封印してしまうのだ。