図書室で・・・
「なら・・・・・・そこをハッキリしたらええんちゃう?」
「は?」
素っ頓狂な声が出てしまった。
「好きなんやろ。森先輩のこと。」
私は言葉が出てこなかった。
先輩のことは・・・・・好き。なんだと思う。
でも、この【好き】は
純粋に『森先輩が好き』なのか
『(森先生に似ている)先生の弟』だから好きなのか・・・・・・
「先輩のこと好き・・・でも、わかんない。」
「わかんない?」
「・・・・・わかんない。」
私は自分のスカートの裾に目をやった。
そして、ギュッと裾を握った。
もう、わかんないよぉ・・・・
「・・・・・何がわかんないんだ?」