図書室で・・・
声がする方を向くと、制服姿の森先輩がいた。
「せ、先輩・・・・?なんでここにいるんですか?」
むっとした顔で私を見下ろしていた。
「俺が帰り道を歩いてて何か悪いのか?」
「そうですか。なら、早く帰ればいいじゃないですか。」
ついつい、意識してしまいトゲのある言い方になってしまい言いながらも後悔してした。
「ああ、私、邪魔やね。気ぃ使えんでごめんなぁ!」
そう言って凜子はバッグ片手にすたすたと帰って行った。
「今の子、友達? 足、速いね・・・。」
苦笑いをしながら、先輩は私の手を取った。
「えっ?」
「こういう所、俺あんまり好きじゃないから出ようか。」
周りを見ると、
店内にいる女の子たちが先輩をハートマークの目で見つめている。
まあ、一部の女の子は私を睨みつけているけど・・・。
「そ、そうですね。」
そして、私は先輩に手を引かれて店を出た。