図書室で・・・
「工実!!・・・・どうやったん?!」
教室に戻るなり凜子が駆け寄ってきた。
なんだか、飼い主を見つけた忠犬みたい。
「うん。・・・・・・えっと、つ・・・・付き合うことになった。」
言った瞬間、凜子はにやりと笑った。
「私お陰やな~。
私、恋のキューピッド??!!」
「・・・・・ま、まあ。」
「せやろ!!
恋愛相談所でも開こかな~。」
はじめは先輩と付き合うことに抵抗があった。
先生と重ねて見てしまうんじゃないかって、ずっと考えてた。
もう、今はそんな思いはみじんもない。