図書室で・・・



「はーなこー。」


俺の後ろの方から女の子の声がして、反射的にそちらに目をむける。


「乙姫(つばき)ちゃん!」


タッタッと軽やかな足取りで俺たちの横を通り過ぎる。








「先輩。見惚れてるんですか?」


工実の一言で我に返った。



・・・・んな訳ないじゃん。



「工実ひと筋だけど?」

「ならよかったです。」



赤くなりながら言った工実の一言がくすぐったくて、頬にそっとキスをした。







「・・・・・・・みんな見てます。」





そうだよ。見せつけたいんだよ。










「図書室行くか。」










fin・・・・・・・・・・・・・
< 98 / 98 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

体育倉庫で・・・

総文字数/42,870

恋愛(キケン・ダーク)203ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop