図書室で・・・
「はーなこー。」
俺の後ろの方から女の子の声がして、反射的にそちらに目をむける。
「乙姫(つばき)ちゃん!」
タッタッと軽やかな足取りで俺たちの横を通り過ぎる。
「先輩。見惚れてるんですか?」
工実の一言で我に返った。
・・・・んな訳ないじゃん。
「工実ひと筋だけど?」
「ならよかったです。」
赤くなりながら言った工実の一言がくすぐったくて、頬にそっとキスをした。
「・・・・・・・みんな見てます。」
そうだよ。見せつけたいんだよ。
「図書室行くか。」
fin・・・・・・・・・・・・・