妹婚約者





「さくちゃーん!!」





後ろから聞き覚えのある声がして振り返った。



初等部からの親友の姫塚夕凛が腰よりも高さのあるキャリーバックを引きながら私のもとに走って来た。



「おはよう、夕ちゃん」


「おはよう、さくちゃん」




花のように笑う夕ちゃんの笑顔は女の私でも惚れちゃうぐらい可愛いの


夕ちゃんは少し茶色がはいった肩までのセミロング

小さい顔にぱっちりした大きな瞳




いわゆる美少女。




その容姿でみんなに優しいから学園の人気者なんだ。







私?私は…


夕ちゃんと正反対で地味子で寸胴だからクラスでも目立たない存在かな?



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