妹婚約者
あれから涼さんは掴んでいた、私の腕を離して歩き始めた。
「さくちゃん…?」
「夕ちゃん…櫻井先輩って呼んじゃ駄目だったのかなー」
「うん、そうでしょ」
「え?なんで?」
「(好きな人に苗字で呼ばれたら誰でも傷つくわ…)…」
「夕ちゃん?」
「それぐらい自分で考えなさーい♪」
えー…今日の夕ちゃん酷い…
「とりあえず先輩方二階に行っちゃったから行きましょ?」
「う、うん」
「花宮さんと涼様ってとても仲がよろしいのね?」
二階に行こうとすると後ろから朝倉さんが話しかけてきた。