tube


うわ、suonoだという思いで声すら出ない


suonoは私が一番好きなバンドで、ファングラブからライヴを申し込むけれど人気があるからなかなか取れない


いつか行きたいと雅樹に前に言ったことを思い出した

覚えててくれたのだろうか、そんなことを考える


「今日あるから行こう」

と私の考えなんか知らない雅樹は手をとり歩き出した

アーティストは裏から購入可能なのかな…とか思ったが、何だか惨めになりそうだったので聞くのを辞めた


それよりも

「えっ、何で私?」

その思いでいっぱいで、戸惑いながらも引かれてる手を見て呟く


「いつものお詫び」

と嬉しそうに答える背中はウキウキしてて輝いて見えた




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