黄色いスパイク




狭山くんは、私の作ったチョコを
一つとって口に入れた。




ドキドキ...


今日のためにあんなに頑張ったんだから...





狭山くん、おいしいって言ってくれるかな??








「う...」



う...まい...???








「うえ〜まずすぎ!!
気分悪くなった。俺、帰るわ〜」



それだけ言うと、狭山くんは私がいるドアとは
反対側のドアから出て行った



教室に残った人達も、誰が渡したのか
口ぐちに考えを言い合いながら帰って行った





私はひとり、動けないまま、
さっきまで狭山くんが座っていた席を

ただ見つめることしかできなかった









< 17 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop