黄色いスパイク
ノロノロと用意して家を出た
家から学校まで電車で5駅と
遠いにもかかわらず、早めに学校に着いてしまった
「はぁー」
自然とため息がもれる
「み…ふゆ?」
聞き慣れた声が聞こえた
振り向いたら、紀伊ちゃんがいた
「紀伊ちゃん…」
謝らなきゃ…
ゴメンねって言わなきゃ…
「紀伊ちゃ…」
そう言おうとした時には、もう私は紀伊ちゃんに抱きしめられていた
「美冬!!!心配したんだよー!!
ケータイ渡したのに、ずっと電源切りっぱなしだし!!」
紀伊ちゃん…
「怒ってないの??」
私、八つ当たりしたんだよ…?
「怒ってないよ!!」
紀伊ちゃん…