ここから君に。
「えっ、友達になったの?」
わあーぉ。ビックリだ。話かけられただけで友達になっちゃったよ。
「そー。友達友達。俺と目が合っただろ?」
…確かに合った。
「うん。」
「目が合ったらもう友達なんだよ。
あっ、こいつハルな。さー飯食おうぜ。」
小林君はイスの背もたれに肘をつき、持っていたパンを食べ始めた。
それを見たハル君、…んー、吉田君も私の前の席のイスを引いて私の机の上にお弁当を乗せ、
「いただきます。」
っと、律儀にも手を合わせて食べ始めた。
私も裕子もそれをポカーンと見てると、吉田君が、
「食べないのか?」
「た、食べるよ。ね、裕子?」
「うん…けど、あんた達二人と一緒だと目立って食べずらいわ。」
ん?
あー、確かに女の子が小林君達
をみてる。
けど、なんでだ?顔が綺麗だからかな?
「目立つのは君達も一緒でしょ?」
「君達って?」
私は小林君を見た。