ここから君に。

話かけるっていっても、心の中でだけどね。

声に出して木に話かけてたら危ない子になっちゃう。

それだけは、勘弁。


『おはよう、今日もいい天気だね。
今日もね、お父さんとお母さん喧嘩してたんだよ。
もー嫌んなっちゃうね。
朝から止めて欲しいよ。まったく。』


どのくらいここに居たんだろう。

もう周りには他に生徒はいない。

きっと、もう1限目が始まってるかな。

でも私は気にしない。

もちろん学校には行くよ。

それに、いつも遅刻してるってわけじゃないの。

たまにね。

私にはこの時間が大切だから。















そんな私の事を見ている人がいるなんてこの時は知らなかった。









< 5 / 17 >

この作品をシェア

pagetop