ここから君に。
チャイムが鳴り4限目の授業が終わった。
「やーっとお昼休みだね。裕子ご飯たべよ。」
「はいはい。あんたは食べ物のことしか頭にないからね。」
裕子が教科書を机にしまってる間に、私はお弁当のふたを開け食べるスタンバイをする。
裕子の言う通り、だけどちゃんと他の事にも興味はあるよ。
例えば…
例えば?あれ?私他に何に興味あるんだろう。
んー?
「杏里も恋すればいいのに。この間だって告られてたじゃん。」
……恋かあ。
「付き合わないの?結構いい人そうだったわよ。」
「付き合わないよ。」
私には子供の時の約束があるから。
「まだ洋介君のことを?」
「うん、約束したし。」
約束。子供の時の約束だか今も有効かと聞かれたら、きっと違うと思う。
でも、私は信じたい。まだ私達は繋がってると。
信じてる。
「ねぇ、君達2人目立ってるねぇ。
あっ、俺小林広斗つうの。席も近いし仲良くしてな。」
突然裕子の前の席の小林君が振り向いて話に入ってきた。
なんとゆうか、笑顔が眩しいっス。
そこに、
「…おい、広斗何してんだよ。」
「何って美女2人とお喋りだけど?」
「ハァ。」
えっ、ため息つきましよ。イケメンがため息ついちゃいましたよ。
「…メシ、食いてーんだけど。」
なんと!このイケメンもなんと、私と同類か?
同類なのか?
「わぁーってるよ、ここで食おうぜ。今2人と友達になったからさ。4人で親睦を深めようぜ。」