あたしだけの…
「ゆな~! 教室着いたよっ」


と、里奈が言った。


「あ!ほんとだ。 あたし達クラス同じだったんだ」


「ええ!知らなかったの?」


「うん。 あたし、すぐ体育館の裏側に行ったから」


「へぇ~そうなんだ。 とにかく、入ろっ♪」


「うん」


あたしは、里奈達と教室に入った。


「もしかして、ゆな? クラス一緒!?」


そう言って、あたしに抱きついて来たのは小学生の時親友だった美紅だった。


「美紅~!!」


あたしと美紅は、手を繋ぎ合ってぴょんぴょんはねた。


「小学生の時の友達?」


ひょっこと、あたし達の間に顔を出して質問してきたのは里奈だった。


「うん! 美紅って言うの」


「ふ~ん♪ 美紅ちゃんよろしくね」


「こちらこそ~♪」


そう言って、里奈と美紅は仲良くなっていた。


―ガラッ―


「席に着けー」


あ・・・先生・・・。


「今日から、ここのクラスの担任、岸本 勇や!
1年間よろしくな

じゃあなぁ、俺みんなの名前知らんから右の列から

自己紹介してくれるか?」


「は~い」


「じゃあ、そっちの右から」


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