聖石戦隊 キラレンジャー
そうして辿り着いたのは、大学のメインコンピュータールームだった。

「心臓部ですね。
ここを操って、学校内占拠していたんだわ」

春風がコンピュータをいじりはじめる。

「おいおい、勝手にさわって大丈夫なのかよ・・・」

「出口が分かるかも、または悪魔の弱点とか、どちらにしろ私たちに有利な情報が眠っていると思います」

「でもそんな緻密に組まれたプログラム、解読できないだろ」

健介もサブコンピュータを操作してみるが、見たことのない文字ばかりで先に進めない。

「偉大なる王、サタン・・・ルシファー?」

春風は画面に釘付けになる。

他の四人も近寄るが、どこにそれが書いてあるのか読めない。日本語でも英語でもないような言葉が並んでいる。

「これの製作者みたいですね。
うーん、それ以上詳しいことは・・・あ、オールクリア、これね?」

春風がボタンを押すと、あたりの闇が消えていくのを感じた。

「春風ちゃん、すごーい」

「その頭の回転の速さは、もう日本を動かす仕事についたほうがいいんじゃないかと思うな・・・」

「ふふ、健介さん言いすぎですよ。さ、講演会の人たちを避難させましょう」

にっこりする。

女子ふたりとはそこで別れ、悪魔を探しにいくことにした。



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