聖石戦隊 キラレンジャー
春風と悠月が人々を誘導していると、キラアームに連絡が入る。

「悪魔が中庭に現れたぞ!」

「わかった、すぐ行くよー」

反対側へ逃げるよう指示を出してから、ふたりで中庭を目指した。

中庭、悪魔はその黒い羽で浮かび、哲平、健介、陸はそれを囲うように身構えていた。

「悪魔モロク!
キライエロー、よくも我らの世界に入り込んでくれたな!」

「あのコンピュータのこと? あなたたちが、先に私たちの世界を侵略しようとしているのではないですか!」

「黙れ! 貴様から殺してやる!」

一直線に春風を狙う。

腰をまさぐると・・・あれ、キラアームがない!

「レッドフレイムシュート!」

モロクは炎を避けて、再び宙に浮く。哲平は春風の前に立った。

「どうした? 危なかったぞ」

「キラアームが、さっきバリアを張ったとき教授に渡したままだったわ」

「春風の失敗は珍しいな」

「ここにあるぞ!」

哲平が笑うと同時に、背後から教授が叫んだ。

「受け取りたまえ!」

「教授! ありがとうございます!」

教授はキラアームを勢いよく投げる。



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