聖石戦隊 キラレンジャー
その日の帰り。
「俺たちだって戦ったのに、なんか不公平だよなー」
哲平は口を尖らせる。
「まあずっと陸主役の映画だから仕方ないさ。これで俳優デビューとかすんのか」
「興味ない・・・」
からかう健介に、陸がため息をつく。
一方こちらは女子ふたり。
「柿崎さんとは今まで壁があった気がしてたんですけど、ちょっと仲良くなれたかもしれません」
春風がはにかむ。
「春風ちゃん、陸くんのこと好きなの?」
「そ、そんな! 恐れ多いです!」
覗き込む悠月に、慌てて手を振った。
後日きちんと完成した映画が届いた。
素人が見れば、映画館で上映されていても分からないくらいの出来栄えだった。
魔法の部分は若干編集されていたようだが、もちろんラストシーンはあれが使われていた。
同封された手紙には、謹んで卒業作品にさせて頂く、と北山の自筆で添えられていた。
* * *
「俺たちだって戦ったのに、なんか不公平だよなー」
哲平は口を尖らせる。
「まあずっと陸主役の映画だから仕方ないさ。これで俳優デビューとかすんのか」
「興味ない・・・」
からかう健介に、陸がため息をつく。
一方こちらは女子ふたり。
「柿崎さんとは今まで壁があった気がしてたんですけど、ちょっと仲良くなれたかもしれません」
春風がはにかむ。
「春風ちゃん、陸くんのこと好きなの?」
「そ、そんな! 恐れ多いです!」
覗き込む悠月に、慌てて手を振った。
後日きちんと完成した映画が届いた。
素人が見れば、映画館で上映されていても分からないくらいの出来栄えだった。
魔法の部分は若干編集されていたようだが、もちろんラストシーンはあれが使われていた。
同封された手紙には、謹んで卒業作品にさせて頂く、と北山の自筆で添えられていた。
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