聖石戦隊 キラレンジャー
待ち合わせの校門までは少し距離がある。生徒玄関は、正門と裏門のちょうど真ん中あたりだ。
「近道させてもらっちゃお」
校庭のフェンスをひょいっと越える。
サッカー部の部室が壁になって暗い道が続くけど、これが正門までの近道なのだ。
下校時刻も過ぎてるし、さすがにもう誰もいないかな。ちょっと静かすぎて不気味。
木の葉が揺れる乾いた音だけ耳に入ってくる。カサカサ。
あれ、なんかちょっとおかしい感じ?
急ブレーキをかけて、そのまま足元を眺める。自分の影とは別の、丸い影。
勢い良く真上を見上げる。
木から、何かが飛び降りてくる!
「あ、えっと、デモゴルゴン!」
名前を覚えていたことが奇跡に近い。
真っすぐこちらに向かってくるので、後ろジャンプで距離をとる。地面の丸い影がついてきたことに、その時は気付かなかった。
デモゴルゴンはあんな高いところから落ちたのに、まるで浮いたように軽く着地した。
羽を持っているから当然か。
「ようやくひとりになってくれましたね。パワーストーン頂きます」
「あたしたちも探してるの。キラレンジャー見つけたら教えてね」
鞄を地面に置いて、膝についた土を払った。
「近道させてもらっちゃお」
校庭のフェンスをひょいっと越える。
サッカー部の部室が壁になって暗い道が続くけど、これが正門までの近道なのだ。
下校時刻も過ぎてるし、さすがにもう誰もいないかな。ちょっと静かすぎて不気味。
木の葉が揺れる乾いた音だけ耳に入ってくる。カサカサ。
あれ、なんかちょっとおかしい感じ?
急ブレーキをかけて、そのまま足元を眺める。自分の影とは別の、丸い影。
勢い良く真上を見上げる。
木から、何かが飛び降りてくる!
「あ、えっと、デモゴルゴン!」
名前を覚えていたことが奇跡に近い。
真っすぐこちらに向かってくるので、後ろジャンプで距離をとる。地面の丸い影がついてきたことに、その時は気付かなかった。
デモゴルゴンはあんな高いところから落ちたのに、まるで浮いたように軽く着地した。
羽を持っているから当然か。
「ようやくひとりになってくれましたね。パワーストーン頂きます」
「あたしたちも探してるの。キラレンジャー見つけたら教えてね」
鞄を地面に置いて、膝についた土を払った。