聖石戦隊 キラレンジャー
「叫んで!
ええっとー、聖石、チェンジアップ? チェンジイン? 変身キラレンジャー?」

健介も言われたことを繰り返していたが、どれも変化はない。

もう闇に耐えられない。

「やっぱりチェンジオンだよ。聖石、チェンジオン!」

「せ・・・聖石、チェンジオン!」

青い光と白い雲が健介を包む。

それが晴れると、そこに立っていたのは、立派なキラレンジャーだった。


「天翔ける光 キラブルー!」

「くっ・・・貴方もキラレンジャーでしたか。油断しましたね」

健介はデモゴルゴンをぐっと指差し、颯爽とキラアームを取り出した。それは手の中で、哲平のものと同じ剣に変わる。

「もう悪いことはやめとけよ。二対一じゃ分が悪いだろ?」

「いいえ」

デモゴルゴンはこちらに向けて手を開いた。

足元にあった丸い影が、広がり、ふたりを飲み込もうとする。

「キラアーム!」

ざっくり。

地面に刺さった剣は、赤い。影は消える。

「哲平くん!」

「待たせたな! 永遠の絆 キラレッド!」

ばっちりポーズを決める哲平。初めて出会った仲間に白い歯を見せた。

健介は地面からキラアームを抜いて、哲平に投げ返す。



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