聖石戦隊 キラレンジャー
「おはよ。聞いた悠月?
今日から来る教育実習の先生、めちゃイケメンらしいよ」

日向子は朝から意気揚々としていた。

「そうなのー? テストの問題減らしてくれないかなあ」

「かっこいい人は基本的にみんないい人だからね、あり得るー」

なんて、無茶な持論を振りまいて。

一方こちらは5組。

「ようてっちゃん、ビッグニュース! 美人の教育実習生が来るってよ」

「まじかよ!」

「しっかも、ぼいんぼいんらしいぜ」

ゲームのしすぎで寝不足だったがそんなの関係ない、哲平は話に食いついた。

「それはやべえな、こんなに朝礼が楽しみなのは初めてだ」

チャイムが鳴る。
担任のおばさん教師と一緒に登場したのは、まぎれもない美人だった。

年齢はまだ二十代前半だろうが、その艶めかしさに半熟の男子生徒たちは釘付け。

「教育実習の阿久です。
今日から一週間、一緒に学んでいきましょうね」

彼女は色っぽく微笑む。

「では一限の古文はさっそく阿久先生に指導していただきましょう」

「分かりました。
では、誰か授業までに資料を運ぶの手伝ってほしいのですが・・・そうですね」

お手伝い! いきなり美人に近付くチャンス到来!


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