聖石戦隊 キラレンジャー
「腰についているのが、君たちの武器だ。キラアームという」

ベルトを探ってみる。
右の後ろ側にポーチがついていて、中に手のひらサイズの四角いものが入っていた。

「それは君たちの得意に合わせて、自ら形を変えてくれる。状況ごとに使いこなしてくれたまえ」

「ま、まじで俺たちが戦うのか・・・」

キラアームを持つ手が震える。

「仲間がいるわ。キラピンク、悠月」

「はいっ」

悠月がにっこりする。

本当、事態を把握してるのかこいつ・・・。

キラアームをボールのように変化させ、楽しそうに戯れている。

「もう半分の戦士は敵にやられてしまった。
彼らは人を殺めてパワーストーンを奪うの」

「偶然か必然か、残りの戦士は全員君たちの高校にいるようだ。

私たちはこうやって語ることしかできない。

哲平、君がリーダーとなってチームをまとめなさい。その情熱的な性格なら、きっと叶うだろう」

プレッシャーと不安でかたまって動けなかった。

軽く素直に従えるような使命ではなかったが、ふとボールが目の前に飛んできた。

悠月を見ると、彼女はいつものように笑顔で明るく答えた。

「哲平くん、がんばろうね」

このお気楽には勝てない。




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