雨女☆晴れ男
「あれ…雨止んでる」
「ほんとだ」
今日は一日降っていると聞いていたのに…降水確率80%って言ってたのに…なんで?
「雫ちゃん、何そんなに驚いてるの?」
不思議そうな顔で見る晴太くん。
「あっそういえば、晴太くんは知らないんだよね。あたしはね、雨女なの。行事ごとになるたびに雨降らしちゃってさ。でもあたしがお休みすると不思議と晴れるんだ。だからあたしは雨女なの。…でも、最近はなんだかおかしくて。この前も晴れちゃったし、今日だって…」
最近本当におかしい。
雨が止むなんて…
「そうだったんだ」
どうでもよさそうな返事。
こんなことは初めてだ。
自分から『雨女』ってあんまり言わないけど、大体の人は気味悪がるのに。
晴太くんはそんなそぶりをみせない。
そんな彼が不思議でたまらなかった。