雨女☆晴れ男
「好きだよ」
Σちゅっ…
…!?
唇になにかが…
恐る恐る目を開けると、目の前に晴太くんの顔が。
あたしの唇に晴太くんのが…///
「せっせせせせせせせ晴太くん!?」
動揺し過ぎて日本語にならない。
今、晴太くんは…あたしにキスをした…
キスをした!?///
それに『好きだよ』って…
えっ…えぇ!?
なんで…なんで…?
「…なにパクパクしてんの?かわいい(笑)」
そういって抱きしめる。
「なんで…えっ?」
まだ理解出来ずにいる。
一体なにが起きているのか…
「俺、ずっと我慢してたんだよ」
猫のように擦り寄りながら言う。
「初めて会った時から好きだったんだよ?気付いてた?」
「えっ!?」
知らなかった。ていうか、好きだったなんて…
「一目惚れってやつ?ずきゅーんって」
「そっそうなんだ…」
「めっちゃアプローチかけてたのに、気付いてくれないから…」
アプローチ…
されたっけ?
「いっぱい話しかけたじゃん!1時間おきくらいに」
あれ…そういうことだったの?
必要以上に話しかけてきて…
ずっとからかわれてただけって思ってたから…
「でも雫ちゃん、どんなにアプローチしても振り向いてくれないし。無視するし…嫌われてるって思ってたんだよ」
「そっそんな嫌いだなんて…思ったことない!」
…///
あたしってば、なにはずかしいことを…
「…雫ちゃん」
Σぎゅっ
「それは、『好き』ってことだよね?」
「えっ…///」
赤面するあたし。
「違う?」
意地悪そうに聞く。
晴太くんはわかってる。あたしが『違う』って言わないことを。
わかりきった上で聞いているんだって。
「…ちっ違わない…です」
「よろしい」
頭を撫でられた。